リビドー

フィクションの中で窒息死するまでセックスしたい

ピリオド

お腹が気持ち悪くて腰が砕けそうで頭が割れそうで私の人生に必要不可欠な低用量ピルを止めたらどうなるんだろうというただの好奇心のせいで30分に一度これ以上吸水できなくなったナプキンを交換する羽目になってしまった。すべて私が悪い。

生理なんてなければQOLは上がっていただろうか。

これまでナプキン代として消えたお金で二重埋没整形ができただろうか。

これまでシーツを手洗いした時間で本1冊でも読めただろうか。

生理前のイライラ、生理中の無気力がなければ友人をひとり失わずに済んだだろうか。

子宮さえなければスタイル良くなれただろうか。

女でなければルッキズムや老いへの恐怖、結婚・出産への過度なプレッシャーを感じなくて済んだだろうか。

この世に生まれなければ私は私を傷つけずに済んだだろうか。

私の穴という穴から血飛沫を上げ、世界が真っ赤に染まった頃、世界に訪れるのは平和か破滅か。

生臭さが現実に戻す。