2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧
現在の自分を救う方法は過去の自分に会うことだと昔読んだ本に書いてあった。日記やアルバムを見返してみたり、地元に帰ってみたりと方法はいくつかあるけれど、特に匂いと音はすぐに昔にトリップさせてくれる。母親が作ってくれた料理の匂い、父親が吸って…
予定のない休日、とりわけドタキャンされて暇になった休日は負の感情に侵食される。 思考が内へ内へと深まり、一言も発しないまま夜を迎えた頃には「死にたい」に脳全体が浸り、シナプスが破壊されそうだ。 思春期の頃のそれとは異質だけれど、大人になった…
ひとりの男との縁が切れ、ひとりの男との縁を切り、ひとりの男との縁を切られた。一週間という短い時間の中で3人の男との関係性が変遷し、ホルモンバランスが崩れた私の顎には今ふたつの大きなニキビが存在している。私を愛さない男を愛し、私を愛する男を愛…
父、母、姉、弟と私の5人家族。私は18歳で家を出るまで、小さな港町で生まれ育った。時代の流れなんてない、陰気臭い田舎が息苦しくてたまらなかった。幼い頃から自分の置かれている状況を俯瞰して見る癖があった。両親や学校の先生の思考なんて簡単にわかっ…
バックパッカーくんは青春を共にしたセフレくん。 他校の野球部だった彼を初めて認識したのは練習試合でのことだった。 当時流行っていたマイプロフィールのBBSから連絡してくれた時には、女子高生特有の高揚感を感じたことを覚えている。 彼と私は両想いだ…
バンドマンくんはセックスが乱暴なセフレくん。 高校の先輩だった彼と共通の友人の結婚式で数年振りに再開し、さらに数ヶ月後、歌舞伎町のラブホテルでセックスをした。 高校生の頃に純粋に先輩として憧れを感じていた彼と5回戦目に突入した頃には大好きを連…
ハメ撮りくんはイケメンのセフレくん。 年末のセックス納めをしようと考えたものの、帰省やら旅行やらで誰にも構ってもらえず、再インストールしたマッチングアプリで出会ったのが彼だった。 彼は細身でお洒落で、メンズ雑誌の読者モデルのような風貌をして…
注射器くんは私が今一番好きなセフレくん。 夏の終わりにセックスをしなければという使命感から、それまで敬遠していたマッチングアプリをインストールして出会ったのが彼だった。 「今日ホテルに行きたいの」というコメントに反応し、数多くの虫けらたちが…