ひとりの男との縁が切れ、ひとりの男との縁を切り、ひとりの男との縁を切られた。
一週間という短い時間の中で3人の男との関係性が変遷し、ホルモンバランスが崩れた私の顎には今ふたつの大きなニキビが存在している。
私を愛さない男を愛し、私を愛する男を愛さなかった私の手には、もう何も残っていない。
ずっとひとりで生きていくと決めていたはずなのに、自分の愚かさに目を瞑って甘やかしていた。
愛し愛される関係なんて夢のまた夢だったのに、わずかな期待に縋り付いて現実に戻れないでいる。
何が正解で何が間違いか、その答えを見つけられぬまま大人になった結果は間違いの人生だろうか。
ずっと眠っていたい。
自分の部屋のベッドは、唯一他人に侵されることのない聖地だ。