リビドー

フィクションの中で窒息死するまでセックスしたい

湿度40%

苛々が全身を襲ってから早一週間が経つ。

苛々に蝕まれて脳も胃も腸も子宮も穴だらけだ。

穴の開いた腸からは正常な機能がなくなり、人生5度目の便秘に悩まされている。

昨年の5月には43キログラムしかなかった私を構成する組織が、今や47キログラムにまで増えている。

つまり外界から刺激を受ける面積が4キログラム分も増え、よって私は苛々を日々募らせるほかないのだ。

 

好きだと思っていた人が好きではないのかもしれないと疑い始めたきっかけは何だったのか思い出せないけれど、一度疑ってしまった自分を嫌悪し、ひとりになりたいひとりにさせてほしいと誰にともいわず哀願している。

 

ずっとひとりだった私はひとりでない私を受け入れられずに、苦しんでもがいてたばこを吸って、現実から目を背けている。

 

早く家に帰りたい。

美味しくもないコンビニ弁当を食べて、40度のお風呂に1時間浸かって、そのままふやけて溶けて消えてしまえたら素敵なのに。