リビドー

フィクションの中で窒息死するまでセックスしたい

ロイホ

小学生のときに友人から、好きな人に宛てたラブレターを代わりに渡し合いしようと提案され、私の書いたラブレターだけが友人の手によって私の好きな人に渡った。

友人はラブレターを書かなかったし、私のラブレターは多くの人が目を通して、私は深く傷ついた。

 

中学生のときに付き合い始めた彼氏は、中学を卒業後、別の高校に進むと呆気なくほかの女と付き合いだして、私は深く傷ついた。

 

高校生の頃に一目ぼれをして、大学生になってから二人で食事に行った先輩は、私とセックスをした後にSNSでほかの女と付き合い始めたという報告をツイートして、私は深く傷ついた。

 

社会人になってから再会した同じ部活の先輩は、私と二度もセックスを楽しんだ後に結婚をして、私は深く傷ついた。

 

そして今、初めて交際が1年も続いて同棲を始めた彼氏は、仕事が忙しいと言いながら私に雑用をさせている間に、私に出会うよりも前に出会っていた売女と毎日変態な内容のラインをしていて、私は深く傷ついている。

 

セフレくんたちと必要な時にだけ会って、お互いのプライベートには干渉せずに、ただ純粋にセックスを楽しんでいた頃の私は傷ついていたのだろうか。

誰かを信用して裏切られることを繰り返してきたのにも関わらず、また同じ選択をする私を私は理解できない。

私を傷つけているのはいつも私自身だ。

生きるのに向いていないのだから、まあ仕方ないか。

 

有楽町のロイホで月に一度女友だちと愚痴を零し合う時間は、私にとって延命措置である。